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日本政治再生を巡る権力闘争の謎

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100319-01-0501.html (その1)

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100319-02-0501.html (その2)

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100318-03-0501.html (その3)

「人 間を幸福にしない日本というシステム 」で知られるジャーナリスト、カレル・ヴァン ウォルフレンによる論文です。現在日本で何が起きているのか。それは何を意味するのか。向かう方向はどちらなのか明確に書かれています。マスコミが思考停止の非難記事を出しているのは、未だに冷戦当時の自民党独裁と官僚支配型の思考から抜けられないからです。冷戦以後の世界の変化に対応していないと言ってもいいでしょう。

この両者(アメリカと検察)は、日本の利益を考えれば、大いなる不幸と称するよりない方向性を目指し、結託している。なぜなら日本を、官僚ではなく、あるいは正当な権力を強 奪する者でもない、国民の、国民による、そして国民のための完全なる主権国家にすべく、あらゆる政党の良識ある政治家たちが力を合わせなければならない、 いまというこの重大な時に、検察はただ利己的な、自己中心的な利益のみを追求しているからである。そしてその利益とは、健全な国家政治はどうあるべきか、 などということについては一顧だにせず、ただ旧態依然とした体制を厳格に維持することに他ならないのである。

日本のメディアはどうか と言えば、無意識のうちに(あるいは故意に?)、現政権が失敗すれば、沖縄の米軍基地問題に関して自国の主張を押し通せると望むアメリカ政府の意向に協力 する形で、小沢のみならず鳩山をもあげつらい(やったこと、やらなかったことなど、不品行と思われることであれば何でも)、彼らの辞任を促すような状況に 与する一方である。しかし彼らが辞任するようなことがあれば、国民のための主権国家を目指す日本の取り組みは、大きな後退を余儀なくされることは言うまで もない。

様々なノイズで視野狭窄になりがちな現在の不安な状況を整理してくれる論文です。ぜひご一読ください。

 

CANON EOS Kiss X4は買いか?

CANON EOS Kiss X4は、現在8万円を割る価格帯になっています。CANON EOS Kissシリーズは誰でも撮れる一眼レフの入門機であり、プロ用の上位機種となると、EOS 7Dがあります。Kiss X4と7Dのちがいは資料を読むといくつか出てきますが、動画機能については違いが無いだろうと思われる。要するに、ボディの堅牢さ、スチルカメラとしての高度なAF機能などに差額7万円の価値を見出すかどうかでしょう。Kiss X4の利点は記録メディアがSDカードという点(7DはCFカード)。値段とメーカーの選択肢が広がります。

海外のサイトを見ても、EOS Kiss X4(550DまたはRebel T2iという名前になっています)の評判はいいですね。Canon製のレンズがいまひとつだという意見もちらほらあります。差額をレンズに注ぎ込んだら良いのではと考えています。

このカメラの位置づけは、2年ほど前のCANON HV-20ビデオカメラが出た時と同じくらいの値段と機能のコストパフォーマンスで云えば衝撃ではないでしょうか。あるいは、SONY VX-2000とSONY PD-150の民生用と業務用の違いかな。どちらにせよ、動画に関しては値段を遥かに越えたオーバースペックということです。但し動画機能はオマケという、倒錯した考えなので、今後どうなるのか予想がつかない。もうひとつ言えるのは、今度CANONのビデオカメラが生き残るには、録音やモニタ機能を良くしていくしかないというこれまた倒錯。これまでのビデオの時代が終わりに近づきつつあることだけは確かなようです。

どちらにせよ、悩むより買えば…という、フルHD規格の動画撮影用デジタル一眼レフカメラの登場ではないでしょうか。
Kiss X4の動画

550D T2i Camera Test from Drew Painter on Vimeo.

7Dとの比較記事
(この項つづく)

 

ロバート・ロドリゲス Canon 7Dを使ってミュージックビデオ撮影

Philip Bloomさんのブログで、ロバート・ロドリゲス監督が、Canon 7Dを使って、ミュージック・ビデオを撮影している記事があったので、機材を確認してみました。コメント欄の後半に機材を提供した撮影監督の、Jimmy Lindsey さん(本人のサイト)の解説コメントがあります。彼はロドリゲスと『Machete』でも組んでいます。

眺めているだけで楽しいですねぇ。一体総額でどれくらいになるんでしょうか?
http://philipbloom.co.uk/2010/03/02/robert-rodriguez-shooting-music-video-on-2-canon-7ds/

カメラ Canon 7D
レンズ 70-200mm F2.8
レンズフード Camrey ラバーフード
マイク Rode Video Mic
ギア  ZACUTO ZDSLR-MM
ワイヤレスフォーカスコントローラー Preston FI+Z
モニタ panasonic 7inch(撮影モニタ用)panasonic 17inch(カメラ助手のフォーカス送り用)
HD→SD変換 AJA HA5 Canon 7DカメラのHDMI出力をSDに変換して2台のモニタに送るコンバーター
AJA HA5用電源 SONY MバッテリーとNebtekアダプター
FI+Zと撮影モニタ用電源 (たぶん)SONY BPバッテリーDタップケーブルの出力付きアダプター(こういうものだと思います)

右肩のところに積み上がっている機材は、上から

Mバッテリー
Nebtekアダプター
FI+Zのトランスミッター
(たぶん)SONY BPバッテリー
Dタップコードの出力付きアダプター

完成したMVはこちら
http://link.brightcove.com/services/player/bcpid271548326?bctid=82322677001

 

歴史は女で作られる

1955年、当時のフランス映画で最高規模の予算を掛けた、マックス・オフュルスの作品。主演のマルティーヌ・キャロルは、ブリジット・バルドーが出てくるまではフランスを代表する女優だったそうで、彼女が主演するから興行的にも大丈夫だと考えられていたが、大失敗の結果に終わり、オフュルスの知らないところで再編集が行われて公開されるが、やはり失敗に終わる。今回は失われた部分を修復して復元されたプリントの上映。こちらの記事で詳しく書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/kinokos/20100217/p1
ニュープリントはいいなあ。フランス映画らしい豪華さが良く出ていました。色彩へのこだわりが随所に見ることができて、何度か観ないとその企みがどのように考えられたのか認識することは不可能なほど徹底している。豪華絢爛、いやそれ以上に、統制が取れているが、抑制はしていないというほうが正しいでしょう。

主人公のローラ・モンテスは実在の人物なのですね。
http://www.geocities.jp/coutesans/3l.html
逆に毒婦と呼ばれたその生涯を知らなかったから楽しめたような気もします。豪華絢爛をスペクタクルと書き直し、それを見世物と改めて定義して、人生を舞台として描く。最初、見世物小屋にローラが現れたときには、ああこれは『8 1/2』や『オール・ザット・ジャズ』のように幻想シーンなんだなと思っていたら、本当に見世物小屋に出演していることが分かってびっくりする。しかも表舞台と同様に、舞台裏の人物模様がとても詳しくリアルに描かれるのでものすごく生々しく感じてしまう。
対するローラの波乱万丈の生涯は、こちらの方が観客にとってはメインの物語であるはずなのに、幻想のように現実感がどんどん薄れてゆく。しかし描き方はそんな単純な対比ではなく、むしろドラマチックでありロマンチックであればあるほど、現実感が消えていくという倒錯した感情を抱くことになる。どうしても物語の中に入らせてはくれないのだ。
スペクタクルを見世物と再定義した段階で、この映画は呪われた映画にならざるを得なかったと思う。全体を覆う暗さは、本来はメロドラマになってもいいはずなのに、歴史上の人物である男たちは道化として取り扱われて、彼らに注がれる視線はニヒリズムに近い。でも画面や作劇ではユーモアがあり、セリフも洒落ているのでつい見逃してしまう。この居心地の悪さは最後まで払拭できない。
ドイツとフランスの国境をめぐる争いの地に、フランス人として生まれ、ドイツで映画監督としてのキャリアを始めて、戦火を逃れるためにアメリカに渡ったオフュルスならではの世界観ではないだろうか。
極端なフラッシュバックのによる構成は、現在ならもう少し柔軟に多様な解釈が許されるだろうが、当時これだけ複雑に様々なレベルに訴えかける映画は、受け入れられなかったのだろうなと思われる。限りなく細かいディテールの描写だけでできていて、それが集まって途轍もない別の画が織り上がってきたような映画です。

今回、馬車の移動が官能的でしたが、今回若き日のローラが失意の船旅をしていて、夜、甲板に出て舳先まで歩いて行くと、水平線の彼方に陸の灯が見えて、カメラが上を向くと、星空が広がるシーンが船の揺れとともに官能的でした。

※ラストの個人的な解釈(ネタバレ)

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Jobsの野望(妄想日記)

AppleTabletがどんな形でど んな機能になるかは瑣末な問題だと思う。Jobsが最近やってきたことは、「既存の業界(音楽、携帯電話、パソコン、アニメ映画)を破壊する」ことであ り、そのためには、ハードとソフトによって、ユーザー体験をまったく新しいものにするところにある。

となると、次は本か、テレビか、ゲームか?その時にどういう体験をさせてくれるのか?Tabletの性能なんかは、いまできることは他のメーカーと変わらないし、デザインもiPhone型以外に考えられないと思うし。対Amazon、対ネットワーク局、対任天堂には何を持ってくるのか?

分からないねえ。単なる薄型Tabletだけだったりして…。過去にはMacAirやAppleTVというのもあったしね。どちらにせよ、iTuneで何がダウンロードできるかが鍵だと思うのだけど。

もしかしたら、この記事のように、新聞、雑誌の有料化かもしれない。新聞や雑誌の読み方をデザインし直し新たな方法で提供する。それができれば、ニュースの無料配信にトラフィックを依存していたGoogleには大打撃だし、逆にAppleは一挙に世界最大のメディア企業になる。

What an Apple tablet would mean for publishing

(大金持ちで私企業の経営者)である反逆児 のJobsが、インターネットの混沌を収束させ秩序を作り、ネット上のすべての情報に値段を付けるということか。タダ乗りの時代が終わるということなのか…。不可能なこと ではないよね。わー、考えただけで毛が逆立つ。確かに彼の野望の実現のために残された分野はそこのような気がする。

Googleの影響力が小さくなると、 Microsoftが喜び、Amazonは、Appleのやり方に従うしかなくなる。メディアは、Appleによって値段を決められコントロールされる が、情報を出した分だけ回収できる。AppleTabletがデジタル新聞、電話、テレビなどなどのマルチメディアプレーヤーの世界標準になる!

そうだよね、GoogleやAmazonみたいに、過去の本の著作権を個々人と交渉するよりは、メディアは寡頭化コングロマリット化しているので、マードックなどの数人のトップと交渉して、これから作られる記事などのデジタルコンテンツを有料化したほうが、カネを分配し易い。記事も一つずつ購入できるなら買う方にもメリットがある。Appleはハードの販売で儲けるのだから、コンテンツ料金は必然として下がる。

もうひとつ可能性があるとしたら、個人ブログの有料化もあるのではないか?要するに、iTuneを通じて、マイクロクレジットというか少額が個人決済できるようになる。iアプリのように。ううっ、そうやってモノが売り買い出来るようになるとe-bayまでも視野に入るぞ。OSXではなく、iPhoneOSということは、デベロッパーに自由度を与え開発を促進させる狙いがあるのだろう。

反逆児、Jobsの最後で最大の仕事が、インターネットに新しい秩序をもたらすことと考えてもいいような気がする。Google以外は誰も反対しないのではないか?Appleにとって、Googleは携帯電話に乗り出してきてからは敵 なわけだ。Appleはインターネットは利用するけれど、無秩序を奨励しているわけじゃないし、Linuxみたいなオープンさも支持しているワケじゃな い。メディアとジャーナリズムは自分たちにできない部分をAppleがやって、Googleに煮え湯を飲ませた挙句、これまでと同じ利益配分があれば万々歳だ。

そうなるとインターネットにおけるオープンとフリーの意味が変わってくる。これまで、ネットという線路にみな勝手に貨車を走らせ、無賃乗車をしたり、荷物を強奪していた。しかし、もしネットに秩序が作られるとしたら、それは列車を運行させ駅を作り切符を売り、改札を通るようにすることという喩えが成り立つのではないか。物理的には、それまでと同じことは可能だが、より快適で安全な体験が安くできるのなら、それに対してカネを支払うようになるだろう。いまは日常的に無賃乗車する人はいないだろう。それと同じことが起きるのではないか。切符の売り上げは列車を走らせるコンテンツを作る側に、Appleは駅前の値上がった不動産で儲けることができる。反対にGoogleは、沿線のあらゆるところに勝手に広告を貼り付ける仕事だけになるではないか?

もちろん、すべてがそんなにすんなりと行くとは思わないが、彼が今回のAppleTabletを「これは、私がこれまでやったことの中で最も重要である」と云っているらしいことからも想像できるのではないだろうか?
どちらにせよ、あと一日ですべてがわかる。楽しみだなあ。

追記:ニューヨーク・タイムズも同じような予測を出しています。