デジイチで撮影されたアメリカドラマ

アメリカのドラマシリーズ「ドクター・ハウス」の今シーズン(シーズン6)の最終話(アメリカで5/17放送予定)が、なんと全編Canon 5d Mark II撮影された。撮影で使われたレンズは、標準50mm F1.0, F1.2、望遠 85mm F1.2,  100mm 、マクロ F2.8、 ズーム24-70, 70-200mm  F2.8。ISOはノイズを考慮して1600をリミットに。16GのCFカード、3台のカメラで21枚使用。プロデューサー、ディレクターのGreg Yaitanesは、もうアリフレックスの35mmフィルムに戻ることは無いと言う。彼はデジイチの利点について、「フィルムキャメラより大きい被写界深度」「カメラが小さいため狭い室内でも複数同時に置ける」「カメラのモーター音がしないので録音が容易になる」と語った。

ポストプロについては、テープに落としてアビッドで編集・カラコレをしたと語られていたが、これはこれまでのフィルムでのワークフローを使ったためではないだろうか。

いまオープニングの2分のフッテージが公開された。

言われなければ35mmフィルムと変わらない。注意してみると画面の特に人物の肌の再現に少しのっぺりした感じがあり、映画用のレンズの表現力には敵わない気がする。これは暗い場面が多いからそのように感じるのだろうか?それともライティングの問題か?

映画用レンズ各社もデジイチ用マウントを付けたレンズを次々と投入している(ただし100万円単位ですが)。次のシーズンからアメリカのドラマは、35mmフィルムキャメラからデジイチへと変わって行くのではないか。

久世光彦展 時を呼ぶ声

世田谷文学館にて

2009年9月19日(土)〜11月29日(日)

http://www.setabun.or.jp/exhibition/kuze/

テレビ、小説、作詞の仕事が網羅されていて、書き込みのある台本や創作ノート、ドラマのセット図面や書斎の再現等があり、展示会自体が、まさにディテールにこだわり、時間と空間を超越する、久世ワールドの再現となっていて見所満載です。

また1Fのライブラリーでは、テレビドラマ100本以上が閲覧可能です。一日じっくり過ごすのも良いかもしれない。

図録(1000円)には、『悪魔のようなあいつ』のための企画書「スーパースターのためのノート ―沢田研二という日蝕は起るだろうか―」が10ページにわたり掲載されている。格調高くアナーキーズムを語っているというスゴい代物。他にも『ムー』の制作にあたってスタッフに配られた「ムーのゲリラ宣言」や、「掟の美学 『総長賭博』について」の映画批評などが載っていて読んでいて楽しい。